食べる中心のフランス旅行 2
映画の舞台でパリっ子気分
サクレクール寺院とその周辺は、映画アメリの舞台、道を歩いていても、カフェに入っても、どこかで観た映画の中の世界にいるかのよう。当たり前のことかもしれないが、ヌーベルバーグや、様々なフランス映画は、リアルなフランス、パリを描いていたのだと改めて思った。
また、映画自体、フランスが発祥であり、フランス映画の技術は世界一を誇っていたのだそう。つい今から300年前のこと。
フランスには、ケルト、ラテン、スラヴ、北アフリカ、サブサハラ、インドシナ、バスク、、、数えあげたらキリがない程の民族が住んでいて、多種多様な文化が混在している。買い物や、食事には事書かないのではないかな。手頃なものが手に入る可能性も高い。(サクレクール寺院の似顔絵の押し売りにはうんざりだが)夜になると、街の表情も変わり、一人で出歩くのにも一寸ドキドキ。
ブールノワゼット
当時、東京にも進出すると小耳に挟んだこともあり、レストランブールノワゼットへ行ってみる事に。私はフランス語も英語も喋れないが、勇気を出して電話予約をして伺った。なんとかなるものだ。
パリの地図の、下の方の外れた地域にあるこのお店は、とても賑わっていた。
プリフィックスメニューは黒板から好きなものをチョイスできるのだが、フランス語がよくわからないので、解読できない部分は運にお任せである。
何となく思い描いたものと違う料理が出てきても、それもまた面白い。楽しもう、と自分に言い聞かせる。
アンリシールの料理教室へ
フランスに住んでいた知人が、以前お手伝いをされていて、オススメしてくれた料理教室へ行ってみることにした。
先生のアシスタントに日本人の女性が付いてくれていたので言葉がわからなくても問題ない。安心。
当日の朝はとても寒くて、到着してすぐに出していただいた紅茶とモアザンのブリオッシュがとても嬉しい。ホっとした。
メニューは、1.うさぎの白ワイン煮込み ヌイユ添え 2.ブレットのタルトサレ 3.フォンダンショコラ。
レストランで出されても遜色ないお料理の数々をマダム・シルヴィーが手際よく調理していく。私たちはメモを取ったり談笑したり、少し手伝ったり。
あっと言う間に完成して、みんなで試食タイム。この時、うさぎ初体験。
パリの街を散策
大好きな公園を散歩して、ベンチに座って何か食べたり、色々なカフェやレストランへ行ってみた。
ある所で、フロマージュブランに蜂蜜という、とてもシンプルなものをオーダーしたら、とんでもない量でギブアップしそうになり、何とか胃袋に収めた事もありました。
サヴァラン
それと、思い出深いのはサヴァラン、ババ生地を丸く焼き、ラム酒やキルシュを浸して生クリームなんかを絞っていただく焼き菓子。ババという似たものもあるのだけれど、ババはレーズンが入っていてコルク形をしている事が多い様だ。ちなみに現在のババの形は、パリで一番古いと言われるお店、”ストレー”が考案したと言われる。
ブリオッシュに染み込んだシロップとほろ苦い洋酒が噛んだ後に溢れでてくるのがたまらないサヴァラン、とっても美味しい。そんな水分の多いスウィーツを紙でそのまま包むアバウトさも良いと思う。
オランジュリー美術館
オーランジェリー美術館は、セーヌ川に面して建っている。ピカソ、マティス、セザンヌなど、名だたる作品を鑑賞できる印象派とポスト印象派の作家メインの美術館である。
モネの睡蓮を眺めていると、夢の中にいる様で、いつかの夢で見た景色なのかもしれないと、ぐるぐる思考をめぐらせたり、はたまたボーっとしたりで、時間の経つのを忘れてしまう。
日本の美術館は、作品保護の為、照明は薄暗い事が多いけれど、この作品は、この明るさで観るの事で良さが尚活きるのかもしれない。
<続く>
2009.